カフェでよく見かける平気で何時間もパソコンやテキストを広げて勉強や作業をする人たち。その一人である筆者が、どうして他の場所でなくてカフェなのか、どうしてそんなに長居して恥ずかしくないのか、迷惑をかけているとは感じないのか、などについて書いていたら、気づけば「現代日本カフェ論」になってしまった?
資格や受験を頑張っている人には、新たな勉強場所の創造に。
長居する人をいつもうざったく感じている店員さんには、共生の糸口に。
カフェで追い出された経験のある筆者が語る、カフェでうまくやるノウハウ。そして、
「何者でもない誰かとして、黙々と机に向かう」という、尊い行為のための約20,000字。
【プロローグより】
“ある日、私は駅前のとあるカフェで勉強していた。高校三年生の時だった。壁に沿って設置された小さな丸机に英単語帳とノートを広げ、青ペンで必死に単語を書き写していた。そんな時、突然誰かが私の前に現れ、こう言った。
「もういいよね ? ね ! 」
私はうろたえた。イヤホンを取って、顔を見上げた。ああ、この人はこの店の店長だ。「いらっしゃいませ」を「いらっしゃいましええええ」と言うことで私にとってはおなじみの、いつもの店長だ。年齢としては三十代後半くらい。なんでそいつが今ここに?”
【目次】
0. はじめに
0.0 プロローグ
0.1 本書の構成について
0.2 本書が想定している読者
0.3 本書で使用する言葉の定義について
1. なぜカフェか?
1.1 家での勉強が難しい理由
1.2 図書館での勉強が難しい理由
1.3 カフェが向いている理由
1.4 買っているのはコーヒーではない
1.5 まとめ
2. 実践編 (1) 集中できそうな店かチェックする
2.1 そのカフェのMVC(ミニマム・ヴィジティング・コスト)はいくらか?
2.2 そのカフェのトイレはどうか?
2.3 そのカフェの喫煙環境はどうなっているか?
2.4 そのカフェにカウンター席はあるか?
2.5 そのカフェはどのくらい広いか?
2.6 まとめに代えた具体例
3. 実践編 (2) 実際に勉強や作業をするにあたって
3.1 心構えと態度
3.2 あったほうがいいツール
おわりに
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