エンタメで差別に反対プロジェクト
みんなも勝手にどっかで始めちゃえ(プロジェクトは続く)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ウヨ――
ネットに魂を削られ、自尊心を肥大化させた者たち。それより右も下もない――
201X年。ウヨらのもたらす害は、いよいよ深刻な社会問題となって、この国を暗く覆いつつあった。
通信端末周辺環境衛生士――
ウヨに対処する民間資格のエキスパートたちである。
被害者から依頼があり次第、彼らはどこへでも足を運び、ウヨを懲らしめ、去っていく。
だが目的のためならば手段を選ばず、また可能なかぎり高い対価を求めることから、ウヨならずとも彼らを快く思わない人々は多い。
人々はいつしか、そんな彼らを、侮蔑の念を込めて「ウヨ屋」と呼んだ。
右頬に十字の傷を持つ男・アホカス大和は、日本人父とフィンランド人母を持つウヨ屋の1人である。
愛車ハイエースを駆り、心理学を主とした豊富な知識と逮捕を怖れない行動力、それと出自不明のアラブ系女児を便利に使いこなしつつ、この男もまた事件を次々に片付けていく。
今度のウヨは鬼か蛇か。いずれにせよ、メシの種には違いない――
差別と闘うネット新時代のダークヒーロー、ここに参上。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第一巻 内容紹介
「第一話 ウィンストン・チャーチルによろしく」
両親と一男一女の、ごくごく平凡な家庭であるはずの相沢家。
けれども近ごろ、長男・直哉がどうやらウヨになってしまい、おかげでごはんもマズくて仕方がない。
妹の楓らがときどき注意するが、直哉はその都度ある必殺のセリフでもって苦言を聞き流すのだった。
楓から依頼を受けた大和も、いやあと舌を巻いてみせる。
「お兄さんはなかなかどうして、頭がよく切れるようで」
果たして、大和に直哉のウヨを治せるのか!?
「第二話 なんてったって愛国」
国民的アイドルはウヨだった!
失意のどん底にたたき落とされた専属マネージャーの木村秀一はウヨ屋に相談する。
応じた大和は、そのアイドル・一条美桜の完璧主義を利用したとある一計を実行する。
「ハッハッハ! 俺は反日外国人! 日本をおとしめるために生き、祖国のために死す! ざまあ見たか、右翼アイドル!」
「第三話 定例会」
ウヨ屋はウヨに狙われるが定め――
いつもなら、そのメールは無視するはずのものだった。
通信端末周辺環境衛生士協会(通周会)から、定例会の案内である。
だが、今回はなぜか出席を決めた大和。
ウヨ屋組織の一端と、ウヨ屋の悲哀が描かれる。
「なーにわーのーさいはーてー、げいだいのーとーなりー♪」
新たなウヨ屋も登場。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『あした、ネトウヨ治るかな?』のTakaがボリュームダウンして帰ってきた!
今回は長編でなく、一話完結型の痛快娯楽人情話。
泣かせて笑わせて怒らせて読ませる。そして金を払わせる。
あったらいいなが新しい。
誰も書かないから書くんだよ。反ネトウヨエンタメ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
更新:第二版 2016/05/15
This site is safe
You are at a security, SSL-enabled, site. All our eBooks sources are constantly verified.