tyouyaku sakamotoryomanotegami (Japanese Edition)

～まえがきより～

国内の歴史上の人物の中でも１、２を争う人気の高い歴史人物・坂本龍馬。

坂本龍馬の有名な言葉やその生涯を彼の主要な手紙をもとに紹介。

龍馬の「手紙」は有名です。
本書では、坂本龍馬の新発見の手紙の内容（越行の記の手紙）なども加え、これまでに知られてこなかった坂本龍馬の新しい一面を紹介しています。

「日本の洗濯」という彼の言葉は有名ですが、彼の創案した「八策」などはその後の五箇条の御誓文に引き継がれ、明治以降の憲法草案（国のあり方）にも大きな影響を与えもしました。又、あまり知られていませんが、坂本龍馬は北海道（蝦夷）を開拓することを志望していたり、竹島（現在の鬱稜島）を開拓することを考えてもいました。

そうした龍馬の提言・言葉も彼が残した「手紙（書簡）」に数多く残されています。
手紙では同時代の著名人（木戸孝允、西郷隆盛、陸奥宗光等）といった人物の名が登場します。これら「手紙」からわかる坂本龍馬の人間性は非常に豊かな感性を持っていた人間であったことを伝えています。

特に龍馬が家族に宛てた手紙からは彼の気取らない大らかな人間性を伝えています。
本稿ではそうした手紙を一般読者でも読める口語体に直して訳し、原文を補足しながら龍馬独特の土佐弁の言い回し・ニュアンスなども加味し、主要な手紙を取り上げて各手紙が書かれた背景なども解説しながらその生涯を新しい形で紹介しています。

有名な小説「竜馬がゆく」を書いたことで知られる司馬遼太郎氏は、龍馬の手紙を絶賛したことで知られています。

一介の浪人にすぎなった若者がなぜ、「日本の洗濯」を目指そうとしたのか？
実現不可能といわれた幕府の倒幕をどうやって可能にしたのか？
商人・ビジネスマンの先駆けといわれる彼の発想の源は何だったのか？
妻・お龍や恋人たち（平井加尾・千葉佐那）とどんな交流を深めたのか？

自由な発想でユーモラスに生き、次々に夢を実現していった龍馬。
彼の手紙を読むことで　読者は龍馬という人物の人間性・生き様を知ることができます。