The Takedas women (Japanese Edition)

武田家の女性達には、武田信玄正室三条夫人、側室で武田勝頼母の諏訪御料人、信玄の娘の黄梅院や松姫、武田勝頼正室の北条夫人など、印象的な逸話のある女性達が多く、これまで、数多くの書籍中で取り上げられてきた。
しかし、これまで武田家の女性達についての実証的な研究成果は乏しく、そのため、主に歴史作家達による、ほとんど憶測によって書かれている内容が、大半であった。そのため、特に三条夫人やほとんど史実が不明な諏訪御料人については、しばしば創作と史実が混同されるという弊害が起きている。

私はこのように、これまで武田家の女性達について書かれた書籍というと、ほとんど実証性が軽視された、執筆者の憶測に基づく内容の物ばかりだった現状に、問題を感じ、実証性を意識した、著者独自の見解も交えた、戦国武田家の女性達の各評伝。厳しく激しい戦国の世を生きた、彼女達の生涯を紹介。