徳川第六代将軍家宣の時代。将軍侍講の新井白石は、主君の側室で、鍋松の母お喜世の方に呼び出され、鍋松の教育係として、喜世の相談にのってくれと頼まれる。
家宣は死去し、たった一人の男子であった鍋松が五歳で徳川幕府第七代将軍家継となり、喜世は将軍の生母となる。
天皇家で生まれたばかりの皇女が家継に降嫁する話が持ち上がり、白石はその仲人として上洛し、皇女の父親である霊元院に謁見する。
縁談は大きな反対もなく成立したことや、喜世が霊元院に奉った歌とその返歌について、白石は喜世に報告する。
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