** ネット上に押し寄せる情報津波に蠢く危機を探知する組織のお話 **
鎌藤秀一シリーズ第一弾 ネットワーク社会の広まりは、最早、情報の洪水と呼ぶよりも、津波と呼ぶにふさわしい状況を呈してきている。パソコン通信黎明期に、現在の情報津波の来襲を予測し、設立された情報収集分析会社リソースプランニング社の挑戦を描いた物語である。主人公、鎌藤秀一は、へそ曲がり根性丸出しのリソースマスターとして、沖縄支部に返り咲く。彼を取り巻くスタッフ、優子、綾乃、佳子とのコンビが、最新の情報技術を駆使して、ネットに蠢く裏社会ビジネスを暴き出し、社会に逸早く、その危険性を訴えかけていく。彼らの、ユーモラスかつエロスを感じさせる会話の絡みと、スリルある流れをお楽しみいただきたい。ここに描かれた内容は、必ずしも架空小説という領域のお話ではなく、今起こりつつある、ないしは、起こっているものとして、ネット上で話題にされたツブヤキを集約・整理した上で組み立てられている。ノンフィクションと呼ぶには、裏付けに乏しくとも、在り得るかもしれないお話としてお読みいただくと、「ヒョットして?」と言った警鐘を、読者の頭の片隅に残せるなら、先の予測が極めて困難な現代社会を生き延びる上でのヒントになるかもしれない。
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