あなたは今までこういう体験や感覚を持ったことはないでしょうか。
「このプロジェクト、失敗するなぁ」
「このやり方だと、後々、トラブルになるなぁ」
ということを漠然と感じていながら、それは自分ではどうしようも制御ができないこととあきらめ、業務にあたり、結果としてやはり、思った通り「悪い」結果になってしまう。
それだけならまだしも、その原因になった事柄や仕組み、人的要因がわかっていながら、それらは是正されず、様々な組織的な言い訳のもとで、また次も同じことを繰り返すという業務ルーチン。
IT企業に身を置く方々であれば、多くの方が典型的なこのパターンにはまっているのではないでしょうか。また、IT業界以外の方々であっても、そういう体験をされた方は少なくないのではないでしょうか。
前述のシーン以外でも、
「イエスマンしか周りに置かない上司やプロジェクトマネージャー」
「業務動機や戦略判断に結論を出さず、目の前の作業指示だけしかしないリーダー」
など、どこの会社でも、どういう仕事をしていても必ずこういう人はいるのではないかと思います。
本書では、上記のような状況の結果デスマーチとなることを余儀なくされている仕事の現場観点で、「よくある悪い光景」をテーマに、プロジェクトマネジメントをよい方向へ導く方法を考え、その手法を紹介していきたいと思います。
<< 目次 >>
- はじめに
- 裸の王様を説得する
- 誠実な対応に優るものなし
- 選択と決断をしない人はプロジェクトから遠ざける
- 忙殺されている人に惑わされない
- 一貫性を欠く指示にアンテナを張る
- お客様のメッセンジャー化を防ぐ
- 戦略・作戦・出口なき戦いは挑まない
- おわりに
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