レトロハッカーズ第33巻
森鷗外が小倉時代に遺していた「小倉日記」。その中に不思議な発明家の話が記されていた。彼の名は矢頭良一。日本で最初の機械式計算機を独力で開発し、さらに漢字をコード化した新方式の漢字辞書も発売した。明治の時代を生きながら、今日のデジタル的な発想をもった発明家だった。彼の最終目標は、「空中飛船」という空の交通機関をつくることだった。自働算盤、早繰辞書はその研究費を稼ぐための手段だった。森鷗外と面会することによって人生が開けた矢頭良一は、上京し、本格的に空中飛船の開発を始める。森鷗外が「天馬行空」の揮毫を贈った明治の早すぎるハッカーの物語。図版28点収録。
目次
森鷗外に面会をした発明家
入力方法に工夫が見られるパスカリーヌ
かけ算も可能にしたライプニッツ歯車
そろばん方式で入力できた矢頭良一の自働算盤
隠された逆回転歯車という工夫
独学で飛行船開発を目指した矢頭
空中飛船を夢見ていた矢頭良一
漢字をコード化した「早繰辞書」
謎の多い「空中飛船」
2014年7月18日第2刷発行:
誤字脱字の修正、画像のレイアウトをじゃっかん変更しました。
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