本書は小説全般ではなく、読者を面白がらせる目的で書かれた『娯楽作品』の執筆方法に特化したマニュアル本です。
長編小説の執筆を最終目的にしていますが、マンガ原作、アニメや映画などの映像作品・ゲームのシナリオなどにも応用が利くような構成になっています。
第一章となる本書では、面白さの原理について詳細な説明がされています。
ただし、他の小説マニュアル本と異なり、プロ作家の促成栽培を目的としておりません。本書の狙いは、まず読者の皆様に「何が面白く、何が詰まらないか」の見分け方を学習してもらうことにあります。
つまり、面白さについて論理的な解析ができるようになった結果として、これからご自身が書こうとしている作品が面白いのか、あるいは詰まらないのかの自己判断ができるようになっていただきたいのです。そうすることによって、執筆時にとんでもなく的外れで詰まらない作品を書くという失敗を未然に避けられるようになるはずです。
従って「読めばすぐに小説が書けるマニュアル」を期待している方は、本書の購入を避けてください。また、文学など非娯楽系の小説執筆を目的にしている方にとっても、本書はお役に立ちません。
本書に意味があるのは、これから長期間にわたって、作家・編集・批評家など、何らかの形で娯楽創作に関わりたいという欲求のある方だと思われます。本書が娯楽を目指す皆様に、少しでもお役に立てれば幸いです。
【目次】
●第一章・序文
●第一章・第一項 本書の目的
●第一章・第二項 面白さの定義
●第一章・第三項 面白さと商業物(あるいは不特定多数への発表を前提とした作品提示の原則)
●第一章・第四項 面白さが理解できない、興味がない、あるいは嫌いな人達の考える物語と娯楽を理解する。
●第一章・第五項 慣れと必然
●第一章・補記
●原則一覧
●補則一覧
●創作上のトラブル回避法一覧
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