時代は変わりつつあります。
これまででは、「本」を書くことなんて想像もつかなかったような人たちが、執筆や出版に関わる事例が増えています。ブロガーから商業出版に至る人も珍しくなりつつありますし、自分で本を作るセルフパブリッシングも徐々に浸透し始めています。
そうした人たちは、これまでの執筆者であれば「当たり前」のように知っている情報に触れていない可能性があります。基本的な姿勢・考え方・どんなことが必要なのか。アドバイスが得られないまま途方に暮れている人も多いでしょう。
本書は、そうした人たちへのアドバイスを詰め込みました。といっても、それほど数は多くありません。ごく簡単な、それでいて普遍的な要素を厳選してあります。本を書くときに何をより大切なのは、手を動かして原稿を進めることです。それを邪魔することのないように手軽に読める文章となっています。また、詳細な情報よりも姿勢や考え方を伝えることに主軸をおくために、論説形式ではなく手紙形式で文章を書きました。身近な先輩からアドバイスを受けるような気持ちで読んでいただければ幸いです。
▼本書「はじめに」より:
本書は、これから本を書く人のための本です。
「著者になりたい!」という作家志望者のための本ではありませんし、もうすでに著者として数々の実績を残している人のための本でもありません。一冊目、あるいはせいぜい二冊目か三冊目の本を書く人のための本です。
本を書く上での基本的な姿勢。執筆の進め方。コンテンツについての考え方。文章の質の上げ方。そうしたものに対する、ごく基本的なアドバイスを詰め込みました。
▼目次:
1.道を決める
2.忍び寄る影に抗う力
3.準備と行動
4.執筆はリズムに乗せて
5.小さな感触を確かめる
6.王国と建物
7.コンテンツの道具箱
8.困ったときのピット・イン
9.筋を通しバランスを整える
10.質は読み返しから
11.文章のチェックポイント
12.鎖および救いとしての締切
13.執筆の終わり、販促の始まり
▼著者プロフィール:
20代からコンビニ店長をつとめ、30代の時に一冊目の本を出版。そこから物書きへと転職。
Evernoteに関する本や、セルフマネジメントに関する本を多数執筆。有料メルマガWeekly R-style Magazineも運営中。「個人をエンパワーメントする」を一つのテーマに掲げ、自分の仕事の進め方を含めた、セルフマネジメントについて研究を続ける。また、自らを出版者としたセルフパブリッシング活動にも精力的に取り組む。
著書に『EVERNOTE「超」仕事術』『EVERNOTE「超」知的生産術』『ハイブリッド手帳術』『ハイブリッド読書術』(共にC&R研究所)、『ハイブリッド発想術』(技術評論社)、『シゴタノ!手帳術』(共著、東洋経済新報社)などがある。
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