なぜ、人は同じ過ちを繰り返すのだろうか……?
いつの時代も人の心は変わらない……。
時代は、侵略戦争が絶えず繰り返される戦乱の中世期。各国では分刻みに醜い争いが勃発し、己の欲望のままに激しく剣を交え、おびただしい限りの鮮血を流しながら、人の身を斬り合う日々を続けていた。
人々は言う。間違いなくこの時代の神は、人間同士の争いを是認し、殺戮を望み、血を欲しているのだと……。
ドラグラーナ島を支配していたシュバイリッツァー家を討伐し、新たにシアムルーゼ王国を立ち上げ、国王となった英雄オルロウガ。それは災いを生む序章に過ぎなかった。彼は後に毒殺され、王国は二つに分かれる。
王の後継者となる兄弟フィリズとネオは、それぞれ一国の王となり、埋められない嫉妬心から身内の戦争を起こしていった。
そんな中、レムノアの村に住む一人の少女ルシアは、神か?天か?正体不明の声を聞き、兄の死をきっかけに、無謀にも自ら戦いの中へと飛び込んだ。
しかし、本当の戦争を知ると、突き付けられたのは……、戦う事の恐怖、殺める事の虚しさ、死にゆく仲間達への悲しみだった。
混乱した世に様々な思いを描く騎士達。殺戮の時代に麻痺していく心。
戦うべき相手は誰なのか?
数奇な運命を迷走するルシアは自問自答しながら、同じ志を持った仲間と成長し、旗を掲げ、剣を振り翳す。
正統派騎士ストーリーです。是非色々な年齢層の方に読んで頂ければ幸いです。
prologue 二つに分かれた王国
scene 1 天と神の声を聞いたルシア
scene 2 国王のいる城へ
scene 3 聖なる疑惑と初陣
scene 4 ルースの思惑
scene 5 ファルゼムの策略
scene 6 シャムルウム兵の暴虐
scene 7 アルギガ城壁陥落
scene 8 罠
scene 9 神の使い
scene 10 偶然という奇跡
scene 11 突き刺された剣
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