この本は、私自身が犯した失敗を一人でも多くの人に知ってもらうことで、今後同じような悲惨な失敗をする人が続かないことを願って執筆しました。
私は2016年の5月にちょっとしたきっかけでFX口座を開き、6月のBrexit、夏から秋にかけての円高基調の乱高下、11月のトランプ相場でFXと株、先物含めて約400万円を溶かしました。相場に手を出す前の私はパチンコや競馬などギャンブルの類には一切興味がなく、会社のお給料は半分以上定期預金に入れて仕事やスポーツ、趣味に明け暮れる健全な生活をしていました。自分はまさかギャンブルで大金を失うなんてありえない、そんなこと自分がするはずがないし興味もないとつい半年前までは思っていたことが現実となった今、私がなぜどのようにしてFXにはまり込んでしまったのかについて、そのプロセスを当時の心理状態とともにお伝えしたいと思います。
本書の執筆中、日本のニュースはカジノ法案(IR法案)の賛否で盛り上がっています。何を隠そう私がFXで大きな損失を出すに至るストーリーの始まりは、海外旅行の観光として立ち寄ったカジノでした。
おそらく2020年の東京オリンピック前後に日本ではなんらかの形でカジノ施設が設立されるでしょう。観光産業の起爆剤となるIR法案の影の部分として、それまでギャンブルに見向きもしなかった人たちが賭博に興味を持ち、一部はその興味が私のようにFXにまで辿り着き、破滅への扉を叩くことになってしまうことはおそらく避けられないでしょう。
本書では主に、FXをやることが金銭的な損失に加えて社会生活や精神上の実害を引き起こすこと、たとえ金銭的に儲かったとしてもそれを差し引いて余りある精神的ストレスと時間の浪費、また仕事や趣味への悪影響があることを私の体験談とともにお伝えします。
これによって、そもそも相場なんてやる必要のない人、またやるべきでない人がFXに手を出してその才能を潰してしまうようなことをせず、本来の豊かな能力をしかるべき場所で発揮されるようになることを願ってやみません。
また、私のようにすでに金銭的、精神的、時間的にも実害を被ってしまった方にとっても、本書がFXへの悪循環を断ち切るためのストッパーとなれば幸いに思います。
もし、あなたが今まさに過去の負けを取り返そうと再度勝負を挑もうとしているなら、今すぐ全ポジションを決済しFX口座から全額出金して本書を読んでください。
相場なんてやらずに、そのエネルギーをもっと楽しいことや夢の実現のために使いましょう。
FX、ダメ。ゼッタイ。
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